あきとノート

ただのしがない一般人決闘者、一般人ガンダマーによる自己満足ブログです。

現環境におけるHEROの雑感

遊戯王において僕が好きなテーマのひとつ、「HERO」。豊富なサーチ、リクルートを持ち出張性も非常に高く融合HEROモンスターは強力なカードばかりだ。

では、現環境におけるHEROはどうなのか。少し考察してみよう。
4月の頭、とあるCSでこんなデッキが優勝に輝いた。
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「海皇水精鱗HERO」である。新制限環境で「青眼」と「SR幻影彼岸」が凌ぎを削っている中、それを抑えてのこのデッキの優勝は僕には衝撃的だった。

それに「HERO」には色々な型はあるけれど、「海皇水精鱗」と組み合わせるという発想が僕にはなかった。「海皇水精鱗」を使ったことがないのは言い訳にはなるまい。

どんなことをするデッキなのかというと、先行ならダークロウやアブソルート&マスクチェンジ。後攻なら海皇水精鱗の無理ゲー展開でワンキルするというデッキである。

レシピはここ。

見ての通り、HEROカードは「E-エマージェンシーコール」すら入っていない。
「マスク・チェンジ」も1枚でいかに速攻に重きを置いているかがわかる。
そして、メインが水で構成されているからこそ、このカードが活きてくる。
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本来、HEROを他のデッキに出張させるとしてもあまり見かけないカードである。
もちろん有名なカードであるし、パワーカードなのだがメインが水でないと少々使いにくさが目立つ。それを「海皇水精鱗」と組み合わせることにより無理のない採用を可能にしているのだ。

このカードに「マスク・チェンジ」を当てるだけで、盤面の相手モンスターを一層しながら「M・HERO アシッド」となりバックも全て破壊する。
ワンキル力の高い「海皇水精鱗」のキル率を飛躍的にあげるのだ。

実はというとこのデッキ、世界大会に出場経験もある有名プレイヤーが握っているデッキでこういうデッキを考えて大きな大会で結果を残してくるのは凄いし憧れでもある。

そして、次は最近のCSで入賞を果たしたHERO…「命削り強貪HERO」である。
自分も以前「AFHERO」のときに命削りを入れてみたりしたのだが結果抜いてしまったので非常に興味をそそられた。

そしてレシピを見れば異常な枚数の魔法カード。もともとHEROは魔法カードが多くなりがちなテーマではあるものの、罠カードもある程度入れたいHEROで27枚の魔法カードは驚異的な枚数である。
実はこのデッキを使っている方はこのデッキで何回も上位にくい込んでおり、その度にデッキも数枚入れ替わっている。最新のレシピでは少し罠は増えているようだが、それでも「マスク・チャージ」ですら3枚入れるという尖らせぶり。

このデッキに関して、作成者の方にいくつか質問をしてみた。まず既存の「HERO」に比べて除去カードが少ない。それをどう補っているのか聞いてみたところ、「フレシアの蟲惑魔」で全て事足りるそうだ。
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自分のターンにフレシアの効果で「狡猾な落とし穴」を発動すれば単に1枚のエクシーズモンスターで2枚割れる。ダイヤウルフもびっくりである。

しかし故に「強欲で貪欲な壺」のプレイは慎重に行わなければならない。ピン指しのカードも多く行く時は一気に行かなければならない「海皇水精鱗」の都合上大会で勝ち上がるためにはプレイングも並以上を求められるだろう。

AF、ペンデュラム、IF…。
HEROの可能性は幅広い。