あきとノート

ただのしがない一般人決闘者、一般人ガンダマーによる自己満足ブログです。

WCS2016日本代表「DD」から見るサイドボード考察

SNSでの情報交換が活発な今日、TLをただ眺めていても様々な情報が流れてくる。

 特によく見られるのが、CSや選考会で結果を残したプレイヤーがレシピと共に戦績を画像付きで上げるというもの。毎週様々なデッキが結果を残している。

 遊戯王デッキリストはその作者の心情を雄弁に物語る。今回はその中でもサイドボードについて、先日行われた選考会で見事日本代表に選ばれた「DD」のレシピを元に考察してみよう。

 

WCS2016 日本代表決定戦(一般の部)日本代表

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【WCS日本代表決定戦 日本代表(一般)】
メインデッキ:40枚
EXデッキ :15枚
サイドデッキ:15枚
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【モンスター】21
DDネクロ・スライム ×3
DDラミア ×3
DD魔導賢者ケプラー ×3
DDスワラル・スライム ×3
増殖するG ×2
DD魔導賢者コペルニクス ×3
DDオルトロス ×1
DDD壊薙王アビス・ラグナロク ×3
【魔法】14
成金ゴブリン ×3
闇の誘惑 ×3
地獄門の契約書 ×3
ツインツイスター ×2
強欲で貪欲な壺 ×3
【罠】5
闇のデッキ破壊ウイルス ×1
虚無空間 ×1
戦乙女の契約書 ×1
神の通告 ×2
【エクストラ】15
DDD烈火王テムジン ×2
DDD神託王ダルク ×1
DDD剋竜王ベオウルフ ×1
フォーミュラ・シンクロン ×1
瑚之龍 ×1
月華竜 ブラック・ローズ ×1
DDD疾風王アレクサンダー ×1
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン ×1
PSYフレームロード・Ω ×1
DDD呪血王サイフリート ×1
氷結界の龍 トリシューラ ×1
アルティマヤ・ツィオルキン ×1
永遠の淑女 ベアトリーチェ ×1
DDD双暁王カリ・ユガ ×1

【サイドデッキ】 15
D.D.クロウ ×2
増殖するG ×1
幽鬼うさぎ ×1
システム・ダウン ×2
ハーピィの羽根帚 ×1
ツインツイスター ×1
揺れる眼差し ×1
闇の護封剣 ×2
闇のデッキ破壊ウイルス ×2
魔封じの芳香 ×2

 

 

選考会の一般の部で個人的に多いと感じた「DD」。

先行の強さもさることながら、その手数の多さとそこからくる状況対応能力は皆も知っていることだろう。

そのサイドボードに気になるカードが1枚。

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そう、「闇のデッキ破壊ウイルス」である。

メインに1枚、サイドに2枚積まれている。

 

先行の「魔封じの芳香」による強さは誰しもが知るところであろう。後手の自分の最初のターン、魔法が使えずペンデュラムデッキでなくても苦しい展開になることが多い。

 

「闇のデッキ破壊ウイルス」は「魔封じの芳香」と同じく先手の初手で最も輝くカードなのは言うまでもない。

複数積めば事故札になることも多いためメイン投入数は控えめだが、例えば、先手→後手→先手などのゲーム展開になった場合、相手が「青眼」などの初動が魔法カードに依存しているようなデッキでは猛烈に刺さる。故にサイドに2枚入っているのだろう。

 

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「増殖するG」。

今や様々なデッキのメインサイドにほぼ必ず入っていると言っても過言ではない手札誘発カードである。

サイドボード後の後手では抜くことが多いが、仮に先手でもこのカード1枚で返しの相手の初動の動きを牽制できる。特に「DD」や「幻影彼岸」等のデッキにはよく刺さり、その他でも最低1:1交換以上が期待できる優秀なカードである。

 

このDDのレシピは「強欲で貪欲な壺」、「成金ゴブリン」、「闇の誘惑」などのドローソースがフル投入されておりピン積みでもキーカードを引き込みやすくなっている。また、DDの展開の潤滑剤にもなっているのが特長だ。

 

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「幽鬼うさぎ」。

「デビル・フランケン」の慢性化と「メタルフォーゼ」の増加に伴い、最近「青眼」のメインボードですらちょくちょく顔を見せる手札誘発カード、うさぎ。

 

あの「ナチュル・エクストリオ」を破壊でき、ペンデュラム効果発動を食い止め、かつスケールを破壊する優秀なカードである。

チューナーなのも評価が高く、「幻影彼岸」などはデッキの中のチューナーがこのカードのみだとしてもレベル6のシンクロモンスターを入れていたりする。

場に出しても効果が使えることから相手の動きの牽制をすることも出来るなど万能なカードで、プレイヤーの腕を反映するモンスターだと言える。

 

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「システム・ダウン」。

対「ABC」の筆頭メタカード。主に「ABC」のみを狙い打つピンポイントメタカードではあるが、効果は絶大で、これを打たれると「ABC」は立て直しが難しい。

「ABC」の環境入りにより、様々なデッキのサイドボードにその姿を散見できる。

 

このレシピには入っていないが、同じく選考会で権利を獲得した「DD」のレシピには同じく「ABC」に厚い「氷結界の鏡」が入っていたりもする。

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僕は恥ずかしいことにこのカードを使用したことがないので使用感はあまりわからないが、フィールド2枚除外は絶大だろう。

その他用法は是非コメントで教えてください(;´Д`)。

 

「ハーピィ」のような初動に重いカードはサイドに回しているのも最近の傾向だ。

「ツインツイスター」のメインサイド分配も最近の「青眼」や「幻影彼岸」のレシピを見れば頷ける。

大体、メイン:サイド=1:2、2:1の割合だ。

 

「闇の護封剣」や「揺れる眼差し」は今更語るまでもないだろう。

 

 

サイドボードは大会で勝つために非常に重要であることは今まで何度も語ってきた。

サイドボードを入れ替えたあとの試合が多くなりがちなトーナメントでは、サイドボードの1枚がそのままゲームを決めることに繋がることもよくある。

 

読者の皆様方も、今一度サイドボードに目を落とし調整を重ねてみてはいかがだろうか。